片想い2nd album“QUIERO V.I.P.”
レコ発記念ワンマンライブ

9月24日＠キネマ倶楽部
OPEN 17:30 / START 18:30
TICKET 3500円（税込）

出演：片想い
DJ：MOODMAN

片想いの10年以上に及ぶ長い活動からしたら、ぼくが片想いを知った2011年以降のことなんて、歴史の数ページにすぎないのかもしれない。だけど、この数ページには、相当に濃厚な書き込みがされているはず。
　2013年にファースト・アルバム『片想インダハウス』をリリースしてから、まる3年。漫画雑誌と7インチ・シングルが合体してしまった「山の方」も出た。山と言えば、FUJIROCKにもすでに2回（2012年と2014年）出てるし、ライヴの本数は決して多くないけど全国津々浦々にひょっこり顔を出したり、三田村管打団？と合体した両想い管打団！でライヴしたり、あちこちをやんやと湧かせてきた。だから、この3年間、アルバムのリリースがなくたって、片想いがどこかで元気にやってるってことを考えるだけで退屈しなくて済んでた。
　でも、いよいよ片想いのセカンド・アルバムが出るという報せを聞いて、やっぱり心の震えが止められなくなった。ライヴでしか聴けなかったあの曲やあの曲が入るのかなと思いを巡らせた。
　ところが、フタを開けてみたら、なんとアルバムの約半分が新曲で、しかもライヴでやったことすらない曲だってある。昔からやってた曲のセレクトも、かなり意外。山岸聖太監督入魂の予告動画では、エンジニアのillicit tsuboi氏の楽しそうな後ろ姿が映ってるだけで、まだその全貌はなんにもわからない！
　そんな究極のお預けを食らわされてた状態の耳に、イッシーの弾くエレピがきらきらと輝きながら降りてきた。一曲目の「片想インダDISCO」の衝撃。え？　今度の片想いはディスコなのか？
　そこからアルバムをリピートすること、もう何十回。片想いらしさを見事に更新してみせたこのアルバムに、後押しされ裏切られ笑わされ泣かされ踊らされっぱなしだ。いったい片想いのなにがあたらしくなったのか、そしてなにが変わらずにいるのか、その謎を8人それぞれの言葉から探ってみたくなった。
　というわけで、片想い全メンバーのロング・インタビューをやります！　8人だョ！ 全員集合！（そして、ファンファーレのように「片想インダDISCO」が流れ出す）
松永良平